愛知県の知多半島にある、ふれあい体験型の水族館「南知多ビーチランド」。
明治村・日本モンキーパーク・リトルワールドに並ぶ名鉄関連の人気レジャースポットの1つです。
さかのぼること、1960年代。戦後から、宅地開拓・観光開発の流れがあった南知多。
その流れを汲んで、名鉄さんは南知多への鉄道延伸を決定しましたが、用地買収や騒音問題・出水事故など、問題が次々発生し工事は計画通りに進まず。
1980年(昭和55年)、着工から10年目にしてやっと知多新線全線が開通しました。
同年4月29日に、海水浴シーズン以外にも南知多に訪れてもらえるように、知多郡美浜町の伊勢湾沿いに南知多ビーチランドも開園し大変賑わいました。
しかし、そんな南知多希望の星・ビーチランドに暗雲が・・・
1999年、名鉄さん赤字大損失の為、2001年(平成13年)を目処にビーチランドと他2施設が閉鎖候補にあがってしまったのです。
せっかく地域に根付いた観光産業ですから、美浜町の住民は猛反対。名鉄さんも地域住民の要望に配慮し、ビーチランドは閉鎖を免れ存続が決定したのです。
2003年からは子会社・名鉄インプレスさんの運営にかわり、『日本一ふれあえる体験型』を掲げたプログラムを取り入れ、2006年3月には「南知多おもちゃ王国」をオープンするなど工夫を凝らし、南知多を代表する観光スポットとして地域の観光産業を活気付けています。
南知多ビーチランド
名称 | 南知多ビーチランド、南知多おもちゃ王国 | |||||||||
所在地 | 愛知県知多郡美浜町奥田428-1 | |||||||||
電話番号 | 0569-87-2000 | |||||||||
営業時間 |
※GW・お盆期間は営業時間変更有り。 |
|||||||||
定休日 | 12月~2月の毎週水曜日(冬休み期間除く)
※12月と2月上旬はメンテナンスで休園有り。 |
|||||||||
入園料 |
※手帳割引、コンビニ前売り券有り |
|||||||||
駐車場 | 有り:有料
乗用車 500円 |
|||||||||
その他 | 同施設内の『おもちゃ王国』と共通の入園券です。但し、乗り物は別途必要です。(乗り放題2,000円/回数券11枚つづり1,000円) | |||||||||
公式HP | http://www.beachland.jp |
ビーチランド
ビーチランド正面ゲートでチケットを購入。ゲート隣のプールではペリカンがお出迎え。
到着時から目に付く観覧車は子ども心をくすぐります。
ゲート横には池があり、ペリカンがお出迎えしてくれます。こちらのペリカンさんたちには餌をあげる体験が出来ます。
正面ゲートを抜けて園内へ。ここから『南知多ビーチランド』内を右手側から反時計回りに見てまわりました。
ふれあいおさかな館
その名の通り、水生生物とふれあったり餌をあげることが出来ます。
逆に、水辺で見つけても触ってはいけない生物も見て学べます。
海洋館
シンプルな外装の海洋館ですが、中に入るとまるで海底にいるかのような世界が広がっています。
内部は『大水槽』と『レックダイブ』の2部構成になっていて、どちらもダイバーになって海中を散歩しているような空間です。
大水槽
水量1,000tの大水槽には、薄暗く静かな空間の中でゆったりと泳ぐエイやスナメリなど伊勢湾・三河湾に生息する生物が見れます。時間をわすれてどっぷりと海中にいる気分に浸れます。
餌付けガイドは1日1回開催しているので(※イベントスケジュール要確認)、魚達の活発な食事タイムを見ることも出来ます。
大水槽の通路を奥に進むと、園内マップには記載されていないカワウソちゃんのお部屋が!
二頭仲良く寄り添ってスヤスヤとお昼寝中・・・
期間限定で『コツメカワウソと握手』出来るイベントも開催しています。
数名限定なうえに大人気イベントなので、開園30分程前に待機してもチケット獲得できるかどうの競争率・・・
カワウソちゃんと握手希望の方は、公式ホームページのイベント開催時期を確認してみてくださいね。
レックダイブ
ダイバーになって海底に沈んだ沈没船を見て回るような演出になっています。足元に設置されている宝箱の中には魚や珊瑚が展示されています。
ペンギン館
ペンギン館には「キングペンギン」「ジェンツーペンギン」とが展示されています。
キングペンギンは身長80cm程で2番目に大きいペンギンさん。
ジェンツーペンギンは身長70cm程で3番目にきいペンギンさんです。
(一番大きなペンギンは言わずもがなですが、
ご存知の通り「皇帝ペンギン」です。
身長100cm程なので小学一年生程の背丈もあるんですよね。)
ペンギンプール
海洋館の裏手に出ると広場中央にペンギンプールが設置されています。
こちらのペンギンさんは、日本で一番飼育頭数の多い「フンボルトペンギン」。
ケープペンギンやマゼランペンギンと酷似していて見分けるのが難しいですが、
よく観察するとフンボルトの特徴、クチバシ周り・目元周りはピンク色の肌が露出していて、胸元の黒帯が太いのが分かります。
餌をあげるイベントも開催しているので希望の方はイベントカレンダーを確認してから行くとよいですよ。
ウミガメプール
こちらでは、アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイに、めずらしいクロウミガメや交雑固体を見ることが出来ます。
アザラシプール
ゴマフアザラシ・バイカルアザラシとトドのプール。
水中をスイスイ気持ちよさそうに泳いだり、ぷか~と立ち浮かびしてみたり、愛らしい姿を至近距離で見ることができます。
セイウチ館
画像越しで見るとサイズ感が伝わりにくいですが、とにかく大きい!
極寒の北極流氷地帯に住んでいるだけあり、寒さから身を守るための皮下脂肪が分厚くずっしりとした重厚感があります。
そして、南知多ビーチランドのセイウチさんの名物がコレ。
時折、水中逆立ちでしばらく静止しているので背丈比べが出来ます。(体長:オス3.6m、メス3.0m)
イルカふれあいプール
ペンギン・ウミガメもですが、ここまでイルカが間近なのは南知多ビーチランドならではです!
プールの名の通り、こちらでイルカと触れ合えるイベントを開催しています。即長蛇の列が出来るほど人気です。
イルカホール
イルカふれあいプールの奥あるイルカホール。
水上からでは気付かなかったイルカの生活スタイルを垣間見ることが出来ます。
水槽の底に沈んで動かないイルカさん・・・睡眠中。この寝相は水族館という安全地帯だからでしょうね。
スタジアムでショーをする姿しか見たことが無かったので、イルカがどのように水中で過ごしているのか、イルカの生態を新たに知ることができました。
イルカオープンデッキ
イルカホールからイルカスタジアムまで連結していて、ショーを控えているイルカをデッキから見ることができます。
イルカスタジアム
イルカスタジアムの隣には、アシカプールがあり、
スタジアムショーでイルカと共演します。
また、挙手立候補した観客の中から抽選で1名、ショーに参加できる体験プログラムも組まれていました。
ショーの中で何を体験出来るかは、その時のショーを担当されたトレーナーさん達次第のようです。
今回当選された方は、イルカ・アシカに芸のサインを出す役割。
これは海獣ファンなら一度は体験してみたい美味しい役割!!
アシカ達は見事にサインを読み取り、芸を披露してくれました。
他にも、アシカが観客席の通路まで出てくるパフォーマンスも。
これには客席のお客さんたちも驚きを隠せず。アクリル板も壁も何の隔たりもなく、こんなに間近に見ることが出来るのは全国的にも稀なのではないでしょうか。
「日本一ふれあえる水族館」を謳うだけありますよね。海獣ファンなら遠方からでも一度は訪れたい水族館です。
そして・・・こちらのスタジアム裏の芝生広場片隅には「海獣魚介類慰霊碑」。
おもちゃ王国
筆者はニワカ海獣ファンですが、海獣達を眺めてイベントに参加して、見て食べて散歩して丸一日過ごしましたが、お子さん連れの家族でも一日遊べる工夫がされています。
それが、2006年3月に開園した「おもちゃ王国」です。ビーチランドの入場券と共通なのでどちらも共に遊ぶ事が可能です。
メリーゴランドやバイキングなど屋外遊園はもちろん、雨が降っても遊べるパビリオンが9つあります。
パビリオンは、ままごとや人形遊び、プラレールやブロックなど、女の子も男の子も楽しめる遊びがより取り見取り。
南知多ビーチランドは、日本一ふれあえる体験型水族館を謳っていますが、まさにその通りではないかと思います。
イルカスタジアムのプログラムは、毎回内容を工夫されているので何回みても楽しめます。
更に、各展示場所で何かしらのふれあい体験イベントを実施しているので、何回訪れても感動させられる水族館ではないでしょうか。
ペンギンやアザラシなど海獣ファンの方には、是非一度は訪れて欲しいオススメの水族館です。
1017
コメント